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用途用途

密閉循環式冷水・温水・冷温水・冷却水 ※開放式冷却水配管を除く

考え方

流し水(O2+OCl)は給水配管の状況であり、循環水(O2)は補給水が極めて少ない、密閉循環式空調配管の状況である。また、静止水(O2)は、水が循環しない消火設備配管の状況と考えられる。
温度20℃の場合、流し水状態の自然電位は0.4Vで、循環水の自然電位は0.1Vであることから、腐食発生電位がSUS304よりも0.3V低くても腐食は発生しない。
静止水の自然電位は0.0Vであり、消火設備配管の場合は更に、腐食発生電位は卑であっても良い。
即ち、SUS430LXTPの対象用途としては、補給水が少なく、残留塩素がゼロ又は殆どゼロとなる用途を対象とする。

【その他注意事項】
注意事項(1)
給水・給湯の様な残留塩素が常時補給されるような用途は、約40年の実績があるSUS304又はSUS316を採用して頂くことを推奨する。(水質指針-改訂版1の耐食領域の水質範囲内。)

注意事項(2)
水質が不明確であったり水質管理が難しい用途は、ステンレス鋼配管の適用が難しい。
例えば、厨房排水は水質管理が非常に難しい。

注意事項(3)
開放式冷却水配管は、レジオネラ症対策で、冷却塔での滅菌剤添加や高濃度塩素消毒等が規定されているため、SUS304でも腐食事故報告がある。

注意事項(4)
中水配管では、過去の事故事例から塩化物イオン濃度が高く、且つ残留塩素濃度も著しく高い案件が散見され、SUS304でも事故が報告されていることから、樹脂管や樹脂ライニング鋼管等を推奨する。

注意事項(5)
臭突管では硫化水素による腐食の事故事例があり、SUS304の採用も要注意である。

注意事項(6)
消火設備配管について、消防法では、JIS G 3448及びJIS G 3459が規定されている。SUS304は両方のJIS規格に規定されているが、SUS430LXTPは、JIS G 3459の規定だけである。消防法でJIS G 3459はSch10S以上と規定されているため、SUS430LXTP-Sch10SはSUS304TPDよりも重くなるので、本用途にはSUS304TPDを推奨する。

参考資料

  • use_img01a
  • use_img01b
    Fig.1 SUS304TPD配管の自然電位に及ぼす流動状態の影響

    引用文献:西川光昭 , 原田和加大 , 足立俊朗 , 名越敏朗;
    日新製鋼技報、77(1998),25頁

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